2010年7月4日日曜日

Mai Pliean Loko Dee(マイ・プリィアン・ロコ・ディー:変わらないから良い)

ここの村に尋ねてきてくれる人の多くが、ここを大変好きになってくれる。
特に数日過ごした人は、リピートしてくれる人が大変多い。

ふと昨日その理由をオートバイを運転中に気が付いたので、忘れないうちに書き下ろしておこう。

マイミクのアルカスさん夫妻が昨年1週間くらい遊びに来てくれて、私の家で一緒に過ごした。
また、タイバカのLogでも紹介したAlさんも奥さんと子供を連れて毎日のようにこの村を訪ねてくれた。
それにBangkokでは連日ディスコ狂いの26歳のタイ人の妹もPattayaに来るとこの村を出ない。

2人の奥さん+妹の意見がまるっきり同じなので、私は以前びっくりしたことがある。
3人ともこの村が懐かしさを持っていてとても居心地が良いと言う。

オートバイで野菜やアイスクリームを売りに来たり、バーミー(タイラーメン)や物干し竿も売りに来る。それぞれに決まり文句やテーマソングがあるので、なれると何を売りに来たのか声を聞くだけで解る。

お互いの国(日本と韓国とタイ)は違っても、同じ懐かしさを(経験)をここの村で共有できている。
逆に言うと、日本も韓国もBangkokも昔はこの状況が存在していたが、今はこの状況が無くなってしまっていると言う事である。そしてその状況が良かったということである。
だから懐かしいと言う言葉が繰り返されるわけである。

じゃー、日本も韓国もBangkokも変わってしまったのに、なんでここは変わらないのかと言うのがいつも頭の片隅に有った事である。昨日夕方の薄暗い中、オートバイを運転中に、前のバイクが赤色等もブレーキランプも電気と言う電気が全て壊れていて、その存在に気が付かず、危うくカマを掘りそうになった。後ろに座っていた彼女に「何で電気壊れてるのに直さないんだろう?危ないよな」と問いかけたところ「古いからしょうがないでしょ」とカウンターを返された。
日本では古いからと言う理由で公道を走る交通機関の整備不良は絶対に許されないのであるが、ここは違うと言うのである。ボロボロの車が走っていることは昔から知っていたが(誰でも知ってる)、なんでそれを代えないかということを深く考えたことが無かった。
単にお金が無いだけとしか理解していなかったのである。
でもそれだけの理由ではないことに気が付いた。
古いものはその機能の一部を失うが、使える機能があるうちは使い続けることが前提なのである。
つまり、古いからとか不便だからと言う理由で、ここでは物が代わる事は無いのである。
物はかならず古くなっていく、古くなれば一部の機能が失われることもある、でもそんなことは当たり前なんだから、気にすることないし、古くなったものを否定する理由は何処にも無いでしょう。という意味が「古いからしょうがないでしょ」と言う言葉の中に凝縮されていた気がする。
もっと解釈すると、事実が絶対と言うことである。

よって、懐かしいものが今でもいっぱいここには残っているのであろう。

アルカスさんの奥さん、ALの奥さん、この「懐かしさ」に関する考察はどうでしょうね?

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